中小企業を狙ったM&A詐欺について
2024/05/30
近年、中小企業を狙ったM&A詐欺が横行しています。 具体的な流れとしては、 ①中小企業の代表者が会社売却を試みる(ご高齢である事が多いです。)。 ②コンサルティング会社を通じて買収会社と接触する。 ③買収会社との間で株式譲渡によるM&A契約を結ぶ(この際、契約条件が買収会社に一方的に有利になっている。)。 ④買収会社に経営権が移り、何かと理由をつけて対象会社の資産が買収会社へと流れる。 ⑤資産が流出する一方、取引先に対する支払などは行われず、対象会社が債務超過に陥る。 ⑥買収会社による元代表者の対象会社の連帯保証債務解除などの重要な契約事項が守られず、元代表者が自己破産に追いやられる。 という状況です。 会社を売却し余生を静かに過ごすはずが、会社資産を詐取され債務だけが残り破産に追いやられるという、当初の想定とは全く異なる事態となっています。
こうしたケースは、M&A契約の経験豊富な弁護士が契約書をチェックする事で、未然に防ぐ事が出来ます。 ・M&Aを行うにも関わらず対象会社及び取引先等について質問をほとんど行ってこない ・対象会社の現預金や売掛金にばかり関心を向けられている ・やたらと契約成立を急いでいる節がある 等、会社売却に際し少しでも怪しいと感じる事がありましたら、速やかに当事務所までご相談下さい。 契約書チェックは金11万円(税込)~可能です。(その後の交渉費用は別途。) |